今回は言語教育の分野の中にある、「絵合わせのカード」というお仕事を紹介します。
「絵合わせのカード」は、語彙の拡充を目的としています。
上手に話せるためには、まず知っている言葉の数を増やすことから
始めることが大切です。子ども達が興味を引くような絵や写真がカードになっているので、
子ども達も楽しみながら様々な言葉を覚えていきます。
始めに、名前付きのカードを一枚ずつ子どもと見ながら「見たことある?」と
聞いたり、一枚のカードごとに短い会話を楽しみながら、横一列に並べていきます。
次に、名前なしのカードを出して、一枚ずつ先ほど並べたカードの中から同じ絵を探して、
そのカードの下へ並べマッチングしていきます。
何回か繰り返した後や、年齢の少し高い子どもには、名前だけのカードも使って、同一性を探します。
実際に、実物や写真を見ながら名称を伝える際には、「セガン(名称)の三段階」という
練習方法で言葉を与えていきます。
第一段階は、「これは○○」のように、物と名前を結びつけます。
第二段階は、再認識の段階です。「○○はどれ?」などと尋ねます。
第三段階は、「これは何?」と尋ね、正しく記憶されたか確認します。
このように、絵合わせのカードや実物のものを見ながら、
知っている言葉の数を増やし、表現の幅を広げていきます。
くま組 阿部 葉月