子どもはいつでも五感をフルに働かせています.
はじめは視覚から興味を持ちます。
今回は感覚教育の中の視覚の分野に含まれる、「三項式の立方」を紹介します。
この教具は、立方の箱の中に、三項式の立方が積めるように作られた立方体3個と直方体24個が入っています。
立体の面の色と形を合わせることで、立方体を構成する感覚教具で、算数理解への準備が目的です。
初めの頃は、同じ形、同じ大きさの立体をグループに分け並べてから箱に積んでいきます。
積む時には、一番大きな立体を初めに置き、
面の色と大きさが合う立体を3つの辺が、等しく増えていくように積んでいきます。
この活動を繰り返し、箱の中に積むことができるようになると、箱の外にも同じように積むことができるようになります。
時折、箱の絵柄や蓋の絵柄を見て照らし合わせながら順番に積んでいきます。
三本指で立方をつまみ、指先をコントロールしながら積んでいくので、
指先の洗練にも繋がります。
積んだ後は、縦や横に立方を動かし、どこで切っても同じ色と形であることに気が付きます。
このお子さんは、「わあ、いっしょだ!!」と、とても嬉しそうでした。
五感がとても発達するこの時期に、沢山の感覚教具に触れ、
子どもの知りたい、触りたい、整理づけたいという欲求を満たしていきます。
くま組 阿部